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[写真のロボットは、1986年の映画"Short Circuit"(TRI-STAR PICTURES. INC)に出演した"Number 5"]

Vol.16. No.1 「次世代ロボットへの期待と提案」

 21世紀を間近に控えた今,今世紀におけるロボット工学の発展には目覚しいものがあった,と我々ロボットの研究者は言い切ることができるでしょうか.確かに,ロボットにかかわる技術は着実に進歩していますが,一般ユーザならびに他分野の専門家からみると,人の役に立つことを目的として開発されているはずのロボットがまったく活躍していないではないか,との批判を受けているようにも思われます.
 そこで本特集号では「次世代ロボットヘの期待と提案」と題し,次世代ロボットとして何が期待されているのか,我々のこれまでの努力は正しかったのか,そして今後何に向かって努力すべきかを考える場を設けることとしました.具体的には,他分野の専門家のかた達に,現状におけるロボットヘの不満ならびに次世代におけるロボットヘの期待をロボット研究者への質問状として随想していただき,それぞれの随想に対して,ロボットの研究者のかた達に回答していただく形で,ロボット研究の現状ならびに次世代ロボットでの発展に関して総括していただきました.さらに,随想執筆者のかたには回答に対してコメントを述べていただきました.
 本特集の構成は以下の通りです.まずはじめに,東京大学の安田浩先生に「未来のネットワークロボット」という表題で,20世紀における情報通信ならびにマルチメディアの発展を概観し,21世紀におけるロボットの発展を展望していただきました.続いて,「歴史の流れから観た次世代ロボットヘの期待」ならびに「人を幸せにする次世代ロボットヘの期待」の大きく二つのカテゴリを設け,随想記事,回答にあたる解説記事,回答に対するコメントの組み合わせをそれぞれ3組企画しました.