JRSJ Vol.19, No.5
Vol.19, No.5 川人学習動態脳プロジェクト

 川人学習動態脳プロジェクトは1996年10月から5年の時限でスタートした.科学技術振興事業団創造科学推進事業(ERATO)の一プロジェクトである.筆者はERATOとは何なのかもよく知らずに,川人光男プロジェクト・ディレクター(PD)の下で脳や人間に関した研究に携わりたかった一心で門をたたいたのだが,現在改めて科学技術振興事業団の事業を見渡すとなかなか興味深い.詳細はhttp://www.jst.go.jp/jst/basic-j.htmを見ていただくとして,事業としてPRESTO,TOREST,ERATO,CREST,SORSTなどがある.この略称だけでは詳細がわからないし,内容も似通っているのではという気がしないわけではないが,実際はこれら事業の趣旨や実施方法は個性があって面白い.その中で,ERATOというのは,新しい科学技術の流れをつくる研究,すなわち基礎研究の推進を目的としている.したがって,プロジェクトはそのほとんどすべてを材料・デバイス・生物研究が占めている中で,脳の計算理論研究を推進し,かつ計算理論のグループ,心理実験中心のグループだけでなく,ヒューマノイドを中心に据えたグループも活動する川人学習動態脳プロジェクトは異彩を放っている.川人学習動態脳プロジェクト全体の構成や活動,成果などの詳しい紹介は,本学会誌18巻8号の川人光男氏の解説を見ていただくとして,本号では,特にロボット研究に関連のある研究を行ってきた諸氏の研究成果を編纂することとした.
[後略]
(「特集について」より抜粋)