JRSJ Vol.19, No.8
Vol.19, No.8 競争的研究資金

 従来,大型の研究予算を獲得するためには,比較的大人数の研究者により研究グループを組織して新たな研究領域や研究プロジェクトを立ち上げなければならなかった.しかし,科学技術基本計画に沿った競争的研究環境の構築という方針のもと,数多くの提案公募制度が創設され,単独または少人数の課題提案に比較的大型の研究予算が配分されるようになってきている.
 第2期科学技術基本計画において倍増が謳われている競争的研究資金は,研究者の立場からは研究費の意欲を高めるものとして,また,資金を提供する立場からは事前評価を経て採択された研究課題に対して重点的に資金が配分されることから限られた財源を効率的にかつ効果的に活用する手段として重要と考えられている.
 ロボット学会会誌編集委員会では,第18巻8号の「未来志向大型ロボットプロジェクト」特集号をプロローグとして,第19号を通して比較的大型の研究資金を得ている大型プロジェクトをテーマとして,その技術的な成果の解説を中心に特集を企画してきた.第19巻の最後にあたる本特集号では,視点を変えて研究開発制度のひとつである競争的研究資金に焦点をあててみた.
[後略]
(「特集について」より抜粋)