JRSJ Vol.20, No.2
Vol.20, No.2 マニピュレーション:21世紀に向けた新展開

 1960年にGeorge Devolが産業用ロボットの原型にあたるロボットを使った実演に成功した.その後,ロボットに教示された動作をディジタルメモリに記録することによって,同じ仕事を何度でも繰り返して遂行できる産業用ロボットが開発され,塗装,スポット溶接といった単純繰り返し作業は,産業用ロボットで代行されるようになった.1970年代にはRoberts(同時変換),Paul(マニピュレータ機構の行列記述),Inoue(力制御)らによって,マニピュレータ運動学、力制御の基礎が築き上げられた.これらを土台とし,1980年代以降,今日にいたるまでインピーダンス制御,コンプライアンス制御,ハイブリッド制御,可操作性,冗長性,非ホロノミック,パラレル,フレキシビリティといった様々な切り口からマニピュレーションの研究が進められてきた.
 さて,マニピュレーションの研究,これからいったいどんな方向に進んでいくのだろうか.また,チャレンジに値するオープンProblemとしてどのようなものがあるのだろうか.本特集号では,このような問題意識を持った上で,マニピュレーション分野のこれまでの研究を整理しつつ新しい研究の方向性を探ってみたい.
[後略]
(「特集について」より抜粋)