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Vol.23, No8
「未来を拓くロボット研究者」特集について
この特集号は,ロボット工学分野においてご活躍されて
いる方々から,研究者として歩んできた道のりや成功に至
るきっかけをお伺いすることにより,読者の皆様に未来への夢を持っていただくことを願って企画されました.執筆者の方々には,ロボット工学に携わるきっかけや,ご研究を進められた経緯,ご自身で分析する成功のポイントは何かといった,これまでの道のりをご紹介いただくと共に,
ご自身の経験を踏まえての後進へのアドバイスなどを寄せていただくようお願いしました.お寄せいただいたどの記事にも,研究に対する情熱がこもっているだけでなく,研究を進めていく上での示唆が数多く含まれています.ロボット工学のさらなる発展を目指して努力をしておられる カーネギーメロン大学/産業技術総合研究所の金出武雄先生には,コンピュータビジョンの研究から自律移動ロボットの研究,デジタルヒューマンの研究へと至るご自身の研究生活を振り返っていただきました.また,ご自身の経験に基づく,研究を進めていく上でのアドバイスをご紹介いただきました. 芝浦工業大学の春日智恵先生には,全日本マイクロマウス大会に参加し始めたきっかけや優勝までの軌跡,ロボット相撲大会の誕生と発展の経緯など,ロボット競技会への長年にわたる取り組みについてご執筆いただきました. マサチューセッツ工科大学の浅田春比古先生には,安定把握とコンプライアンスの研究に取り組まれた動機や,バイオ・ロボティクスやセルラー・アクチュエータの研究への展開など,日本での大学院生時代から現在に至るまでの,30年にわたる研究・教育生活を振り返っていただきました. 慶應義塾大学の佐藤幸男先生には,高速三次元計測の研究を始められたきっかけや,研究成果を基に起業されるまでの経緯,それらの背後にある思いについてご執筆いただきました. 立命館大学の馬書根先生には,中国,日本,アメリカの3ヶ国で過ごされたこれまでの研究生活と成果,さらに現在取り組まれている日本と中国との学術交流活動について,ご紹介いただきました. 大阪大学の浅田稔先生には,ロボカップの成功を踏まえた,未来に向けての新たな取り組みである,ERATO浅田共創知能システムプロジェクトおよびロボシティコアについてご紹介いただきました. 研究開発に携わる私達は,社会からのまなざしに決して無関心ではいられません.また,愛・地球博でのロボット達の活躍に見られるように,ロボット工学技術は目覚しい発展をとげ・社会からの注目も集まっていますが,その一方で理系離れの深刻化や,子供たちの科学への関心の低下が伝えられています.技術を担う新しい世代を育て,ロボット工学をより一層発展させていくためには,研究開発に取り組み,優れた成果を挙げていくことだけではなく,研究への情熱や,研究に取り組む姿勢を伝えていくことも同じように大切なことであると考えます. そこで,毎日新聞社の西川拓氏に,「社会の側から研究者に期待することは何か」という視点で,特に研究者の情報発信のあり方についてご執筆いただきました.西川氏は,毎日新聞で長期連載されている「埋系自書」の取材班の一員として活躍していらっしゃいます. 最後になりますが,本特集は,諸事情により当初の発行予定より繰り上がって発行されました.お忙しい中,ご無埋をお願いしたにもかかわらず,快くご執筆をお引き受けいただいた執筆者の皆様に,心より御礼申し上げます.
(「特集について」より)
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