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COVID-19(新型コロナウィルス感染症)パンデミックに対する日本ロボット学会の対応について

2020年5月16日現在,国内では緊急事態宣言による様々な要請が解除されつつあり,海外でもその動きが若干観られるものの,依然,COVID-19パンデミックの甚大な影響下にある.特に,喫緊の対策として,医療,生活環境の現場にとって真に有効な手段としてのロボティクス投入の働きかけが必要であり,また,現状の感染拡大終息後の第2第3の感染拡大,新たな感染症発生の脅威に対し,防疫・社会対策に関する中・長期の要素技術研究開発,政府施策提言が必要とされる.そこで,日本ロボット学会は,ロボティクスの側面から,厳しい状況に置かれている医療現場の支援,社会活動の支援,生活環境の保全等に向けた活動を推進する.具体的には,当学会と関連する医療関連団体,理工学系団体との連携によりこの課題に解決に当たる.そのために,当学会として,医療・工学連携調査研究委員会を新たに組織し,この対応に当たる.あらゆるコミュニケーションチャネルを使って,これらの活動を可視化し,連携機関の拡大と活動内容の更新・拡充を随時図っていく.

一般社団法人日本ロボット学会
会長 浅田 稔