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廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会

公募:「廃炉のためのロボット技術コンペ」結果報告

■日本ロボット学会,日本原子力学会 共同企画

「廃炉のためのロボット技術コンペ」-あなたの技術・アイデアに基づく新しい廃炉のためのロボット技術提案-の公募に際しては、各方面より積極的なご提案を頂き改めて感謝申し上げます。2017年1月31日の締め切りまでに、16件のご提案を頂きました。この頂きました案件について、日本ロボット学会廃炉に向けたロボットの調査研究及び社会貢献に関する研究会/日本原子力学会廃炉検討委員会ロボット分科会にて、厳正な審査の元に下記の6件のご提案を表彰対象とさせて頂き、2017年3月11日に開催された「福島第一原子力発電所の廃炉についてのシンポジウム」の中の表彰式において下記の様に贈賞させて頂きました。

<最優秀賞>

  • ミミズ・アメンボ等の生物規範ロボットの協力作業による廃炉システム 山田 泰之,中村 太郎(中央大学)

<優秀賞>

  • デブリサンプリングのための複数ロボットシステム 内村 裕(芝浦工業大学),小林 泰生(芝浦工業大学),小宮 幸大(芝浦工業大学),法月 広夢(芝浦工業大学)
  • Twin-tube構造による柔軟レール仮設式流体駆動ロボット 塚越 秀行(東京工業大学)

<奨励賞>

  • ワイヤーロープ吊り下げ式デブリサンプル採取装置 沖野 晃久(オキノ工業株式会社),武田 和久(オキノ工業株式会社)
  • エンドエクスプローラ 下山 未来(芝浦工業大学),松日楽 信人(芝浦工業大学)
  • ヘビ型ロボットによる狭隘空間、水中の移動および弾丸燃料デブリ粉砕吸引回収 植田 聖(芝浦工業大学),澤野 凪佐(芝浦工業大学)

表彰式挨拶(吉見主査)

表彰:最優秀賞

表彰:優秀賞

表彰:奨励賞

公募:「廃炉のためのロボット技術コンペ」 -あなたの技術・アイデアに基づく新しい廃炉のためのロボット技術提案- 

■日本ロボット学会,日本原子力学会 共同企画

これまで、日本ロボット学会:廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会と、日本原子力学会:廃炉検討委員会ロボット分科会は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉(以降廃炉と略称)に向けて、両学会がどのように連携できるか、またそのための課題は何かを明らかにするため、共同でさまざまな検討を重ねてきました。その中で、ロボット分科会WGが、ロボットへのニーズ、環境条件、作業条件等をまとめ、ロボット技術提案の実施を「ロボット分科会への提言」として提示しており、これをベースにして、日本ロボット学会と日本原子力学会は、廃炉に利用できる技術やアイデアを広く募集するロボット技術提案公募「廃炉のためのロボット技術コンペ」を企画実施するものです。

なお、本件は、廃炉に利用できるロボット技術やアイデアを広く日本ロボット学会/日本原子力学会の会員から公募するためのアイデア提案技術コンペですが、広く一般からの応募も受け付けています。

本公募の申し込み先および問い合わせ先:

本公募の詳細については下記の書面をご参照ください。

廃炉のためのロボット技術コンペ」公募実施要領

廃炉のためのロボット技術コンペ公募説明

「廃炉のためのロボット技術コンペ」応募フォーム (2017年1月20日13:30更新)

皆様から寄せられた質問事項とその解答を、下記ページにまとめました。応募に際して、参考にしてください。

産学連携委員会

オープンフォーラム「廃炉に向けた日本原子力学会との連携と課題2」 (2016年9月7日) 

第34回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2016)において、オープンフォーラム「廃炉に向けた日本原子力学会との連携と課題2」を開催。

http://rsj2016.rsj-web.org/of.html#OF1

1.主催  日本ロボット学会 廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会 2.オーガナイザ  吉見 卓 (芝浦工大、廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会主査) 3. 日時(場所)  2016年9月7日(水)11:00-12:00(RSJ2016会場、基盤教育3号館/第P室(312教室)) 4.概要  福島第一原子力発電所の廃炉には,様々な遠隔操作ロボットの活用が不可欠であると同時に,40年という長い年月と多大な費用がかかるといわれている.そこで必要な作業を行うロボットは,多くの分野の技術が総合システムとして統合されることが求められる.したがって,ロボット学会には,学問機関としての,ロボット技術の研究開発と社会貢献が求められている.本フォーラムでは,日本ロボット学会,日本原子力学会が合同で設置した廃炉に関する研究会・分科会の,これまでの活動状況を概説するとともに,両学会の会員より広く廃炉に関するアイデアを募るために企画された「廃炉ロボット技術アイデアコンペ」について,その内容を詳しく説明する. 5.プログラム

    

 話題講師
司 会 芦澤 怜史 (RSJ廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会幹事/名城大学)   
11:00 「日本ロボット学会廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会・日本原子力学会廃炉検討委員会ロボット分科会」の活動報告 吉見 卓 (RSJ廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会主査/芝浦工業大学)
11:20 「廃炉ロボット技術アイデアコンペ」の詳細説明 大西 献 (RSJ廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会副主査/三菱重工業(株))
11:50 質疑応答  
12:00 閉会  

日本ロボット学会,日本原子力学会 共同主催 「廃炉のためのロボット技術コンペ」に向けたシンポジウム あなたの技術・アイデアに基づく新しい廃炉のためのロボット技術の提案 (2016年9月3日)◆終了しました◆

日時:2016年9月3日(土) 13:30~16:30 場所:中央大学後楽園キャンパス 6号館7階6701号室 (東京都文京区春日1-13-27) 主催:日本ロボット学会(廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会)    日本原子力学会(廃炉検討委員会ロボット分科会)

概要:これまで、日本ロボット学会廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会/日本原子力学会廃炉検討委員会ロボット分科会は、福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、両学会がどのように連携できるか、またそのための課題は何かを明らかにするため、共同でオープンフォーラムの開催等を通して検討を重ねてきました。また、2016年4月にロボット分科会WGが、ロボットへのニーズ、環境条件、作業条件等をまとめ、「ロボット分科会への提言」として提示したことを受け、廃炉に利用できるロボット技術やアイデアを広く募集するためのアイデア提案コンペを日本原子力学会と日本ロボット学会の共同主催で企画実施する方向で、検討を重ねてきました。今回のシンポジウムは、この「廃炉のためのロボット技術コンペ」の公募開始に際し、参加者に公募内容の詳細を御説明するとともに、その参考情報として、IRIDで開発された(開発中の)ロボットおよびその技術、JAEAで開発中の廃炉技術標準試験法(試験環境)について御紹介し、さらに、ロボット研究者によるアイデア提案の参考事例提示を行います。 参加者の範囲:日本ロボット学会/日本原子力学会の会員を中心に一般にも公開いたします。 プログラム: 全体司会:芦澤怜史幹事 13:30 挨拶(10分)・・・高西淳夫日本ロボット学会会長、 上坂充日本原子力学会会長 講演1:日本ロボット学会廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会/日本原子力学会廃炉検討員会ロボット分科会の活動報告と今後の活動計画(15分)・・・吉見卓主査 日本ロボット学会と日本原子力学会が合同で設置した廃炉に関する研究会・分科会の,これまでの活動状況を概説するとともに,今後の活動計画を紹介いたします。 講演2:IRIDで開発されたロボットおよびその技術の紹介(40分)・・・IRID神徳徹雄委員 技術コンペ応募者への情報提供として、IRID技術者による、IRIDのこれまでの廃炉用ロボット研究開発の取り組み、基本技術紹介、さらに、既に公開されている、これまで開発された(現在開発中の)ロボットおよびその技術の紹介を行います。 講演3:「廃炉のためのロボット技術コンペ」公募説明(20分)・・・大西献副主査 「廃炉のためのロボット技術コンペ」公募の詳細を提示いたします。公募に際しての、条件設定、対象とする技術提案の範囲、等を説明いたします。 14:55~15:10 休憩:15分 講演4:JAEAで開発中の廃炉技術の標準試験法(試験環境)についての紹介(25分)・・・JAEA川端邦明委員 技術コンペ応募者への情報提供として、JAEA技術者による、JAEAで開発中の廃炉技術の標準試験法および試験環境についての説明を行います。 講演5:技術コンペ応募参考事例(1)(10~15分)・・・東京大学 山下淳准教授 講演6:技術コンペ応募参考事例(2)(10~15分)・・・工学院大学 中山良一教授 講演7:技術コンペ応募参考事例(3)(10~15分)・・・東京電機大学 栗栖正充教授 「廃炉のためのロボット技術コンペ」公募に向けて、この分野に関わるロボットの研究者の方々に、ご自分の研究内容をご紹介いただき、その研究成果・技術がこのような形で今回のアイデア提案につながるのではないか、といった事例紹介をしていただきます。 参加者からの質疑応答(15分)・・・司会:梅田和昇副主査 「廃炉のためのロボット技術コンペ」提案公募に関して、会場から質問を受け付け、分科会/研究会メンバーが回答いたします。 16:25 終わりの挨拶(3分) ・・・宮野廣日本原子力学会廃炉検討委員会委員長

オープンフォーラム「廃炉に向けた日本原子力学会との連携と課題」 (2015年9月5日)◆終了しました◆

第33回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2015)において、オープンフォーラム「廃炉に向けた日本原子力学会との連携と課題」を開催。

http://rsj2015.rsj-web.org/of.html#of5

1. オーガナイザ  大道武生(名城大、廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会主査) 2. 日時(場所)  2015年9月5日(土)10:00?12:00(RSJ2015会場、1号館2階1205教室) 3. 概要  福島第一原子力発電所の廃炉には、様々な遠隔操作ロボットの活用が不可欠であると同時に、40年という長い年月と多大な費用がかかるといわれている。また、作業には、多くの技術分野技術を総合システムとして統合する必要がある。したがって、ロボット学会には、学問機関としてロボット技術の研究開発と社会貢献が求められている。本フォーラムでは日本原子力学会を主体に廃炉の現状とこれからについて講演をいただき、パネルディスカッションを行うことで議論を深める。 4.プログラム

  

 話題講師
司 会 大道武生(名城大学)  
10:00 挨拶 高西淳夫(日本ロボット学会会長)、上塚寛(日本原子力学会会長)
10:10 廃炉ロボットに関する調査研究活動組織 大道武生(名城大学)
10:15 戦略プランと遠隔技術への期待 影山淳(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)
10:30 遠隔操作機器・装置の屋内実証試験に係る研究基盤の創生 河村弘(日本原子力研究開発機構福島研究基盤創生センター)
10:45 福島第一原子力発電所の廃炉に向けた研究開発 神徳徹雄(国際廃炉研究開発機構)
11:00 福島第一廃炉に今後必要な技術と人材育成 鈴木俊一(東京大学)
11:15 パネル討論  
12:00 閉会  

「廃炉のためのロボット技術コンペ」Q&A

皆様から寄せられた質問事項とその解答を、以下にまとめました。応募に際して、参考にしてください。

Q1:
応募方法と提案フォーマットを教えてください。
A1:
日本ロボット学会のHP、研究活動「廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会」に、本公募の詳細の記載があります。公募実施要領、応募フォーム等もダウンロードできますので、御確認ください。

廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会


Q2:
一般国民のアイデアも募集されるのでしょうか。
A2:
はい。
廃炉に利用できるロボット技術やアイデアを、専門家である学会所属の研究者・技術者だけではなく、広く一般からも公募するためのアイデア提案技術コンペです。一般の方々からの御応募も期待しております。


Q3:
海外の大学からのコンペ参加は可能でしょうか。また、本コンペに関して、意見交換の場はありますか。
A3:
海外の方々からの参加も可能です。
本コンペに関する意見交換の場としては、2016年9月3日に日本ロボット学会・日本原子力学会共同主催の、「廃炉のためのロボット技術コンペ」に向けたシンポジウム、2016年9月7日には、日本ロボット学会主催のオープンフォーラム「廃炉に向けた日本原子力学会との連携と課題2」が開催されました。次回は、公募締切後になってしまいますが、2017年3月11日に、日本原子力学会が廃炉関係の一般向けシンポジウムの開催を予定しております(詳細は後日案内予定です)。


Q4:
今回のアイデア募集は管内を経由し燃料デブリを回収するロボットだけでしょうか。他のアイデアは募集していませんでしょうか。また、ロボットというより、電気系統を使わない機械的な装置でもよろしいでしょうか。
A4:
本公募は、公募実施要領に記載のとおり、全工程ではなく、そのうちの部分的な個別要素技術のアイデア提案も可としており、皆様のアイデアを広く募集しております。このため、公募実施要領に記載されたテスト環境やその条件の想定は、「このようなもの」という一つの例と理解していただければ結構で、他のアイデアの提案は妨げません。応募いただいた内容について、現在の福島の廃炉の現場の要望も照らし合わせ、評価させていただく予定です。
また、本公募では、ロボットおよびその技術を広くとらえておりますので、「電気系統を使わない機械的な装置」も含めてロボットと考えます。


Q5:
課題の条件について、φ300管が直角に湾曲している部分のR寸法はいくらでしょうか.
A5:
公募実施要領に記載されたテスト環境やその条件の想定は、一つの例と理解していただければ結構で、詳細に規定はしておりません。一般のJIS規定のショートエルボの曲率でお考えいただければよろしいかと存じます。


Q6:
全工程ではなく、そのうちの部分的な個別要素技術の提案をする場合でも、詳細を記載した添付書類(2)はA4サイズで4枚以上記載する必要がありますか。
A6:
詳細を記載した添付書類(2)について、A4サイズで4~9枚での記載は、全工程についての提案を想定しておりました。委員会で検討した結果、部分提案の場合は、書類枚数にはこだわらない(1~9枚で記載)ことと致しましたので、お気軽に提案応募をお願い致します。
これに伴い、HPからダウンロードしていただく応募フォームの記載を修正しました(古いバージョンの応募フォームで応募いただいても問題ありません)。

廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会


Q7:
応募方法について、日本ロボット学会のHPからダウンロードした資料の、公募実施要領、公募説明には、「『廃炉のためのロボット技術コンペ公募受付係』宛てにMail にて送付」と記載されていますが、応募フォームには、「応募フォーム(本紙)および(1)~(2)を正1部(A4用紙)、CD-ROMに収めたものを副として1部提出」と記載されています。メール添付での応募、郵送で応募のどちらで応募すべきでしょうか。
A7:
応募方法について、異なる2つの記載があり、ご迷惑をおかけしました。委員会で検討した結果、「『廃炉のためのロボット技術コンペ公募受付係』宛てにMail にて、応募フォームおよび添付書類(1)~(2)を送付いただければ良いこととしました。(紙やCD-ROMの郵送は不要です。)これに伴い、HPからダウンロードしていただく応募フォームの記載も修正いたしました。

廃炉に向けたロボットの調査研究と社会貢献に関する研究会

(古いバージョンの応募フォームで応募いただいても問題ありません。)