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第82回 「一挙手一投足」に反応する実世界インタフェース技術

開催日2013年11月28日(木)
開催地中央大学 後楽園キャンパス 2号館2階2221号室
セミナーレポートセミナーレポート

開催日:2013年11月28日(木)13:00~17:30(開場12:30)

開催地:中央大学 後楽園キャンパス 2号館2階2221号室 (東京都文京区春日1-13-27)

会場アクセス:
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/campusmap/korakuen_j.html
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_korakuen_j.html
最寄り駅:東京メトロ 後楽園駅,または都営地下鉄 春日駅

定 員:70名(定員になり次第締め切ります)

参加費:
当学会及び協賛学会の正会員/8,400円,会員外/12,600円,学生(会員,非会員を問わず)/4,200円,
当学会賛助会員 招待券ご利用/無料,優待券ご利用/4,200円,左記サービス券なし/12,600円

  • 賛助会員の皆様へ:上記の招待券(2枚/口)及び優待券(10枚/口)は,年頭に各賛助会員学会窓口様宛に配布させて頂いておりますので有効にご活用ください.
  • 課税について:当学会及び協賛学会の正会員,学生(会員,非会員を問わず)の場合の参加費は不課税,それ以外の場合の参加費は税込となりますのでご承知おき下さい.


口 上:
 サービスロボットなどの普及を実現するために,専門知識の少ない一般ユーザの意思を確実にロボットに伝えることが重要です.そこで,実世界においてロボットがユーザ周囲環境を理解した上で,ユーザの音声指示やジェスチャのような自然な行動で適切なサービスを提供できるようなユーザインタフェース技術が期待されています.こうした背景のなか,本セミナーでは,実世界のユーザインタフェース技術の現状及び実世界への応用が進むウェアラブルコンピューティング,ジェスチャ認識,マルチモーダルインタフェースの技術について,講師の方々の最新の研究内容を講演していただきます.
オーガナイザー:姜 山 ((株)富士通研究所)


講演内容:

13:00-13:10 <開会挨拶・講師紹介>


13:10-14:10 第1話 Augmented Human(拡張人間)を実現するための自在化技術-
慶應義塾大学 稲見 昌彦
 我々は,機器に代替作業をさせる「自動化」と並立する概念として,本来人がやりたいことを自在に行うことを可能とする「自在化」という概念を提唱している.例えば扇風機のもたらす「風」という効果を,ユーザが自在に制御可能とすることにより,ユーザは扇風機という機器を意識せず,その効果を直接操ることができる.効果に対し直接的に働きかける自在化は,家電やロボットなどの機器の認知的な透明化をもたらし,自らの身体像が拡張したかのようにインタラクションを行うことが可能となる.本セミナーでは自在化技術を実例とともに紹介し,Augmented Human(拡張人間)研究の将来を展望する.


14:10-15:10 第2話 ウェアラブルセンサを用いた実世界インタフェース構築技術
神戸大学 寺田 努
 実世界で動作するシステムを構築する場合には,システムの対象物の動きを詳細に取得する必要がある.特に対象が人間である場合には,加速度センサやジャイロセンサなどの装着型センサを人間に取り付けてその値をもとに動作を認識する技術が有力である.本講演では,実際にウェアラブルセンサを用いて構築し,実運用してきたダンス,演劇,音楽などのシステムを素材に,センサ処理技術やシステム運用技術について解説する.また,においセンサや超音波センサ,フォトリフレクタなどこれまであまり人間の行動認識に使われてこなかったセンサの有力な活用法について議論する.


15:10-15:20 <休憩>


15:20-16:20 第3話 Natural User Interface: ジェスチャセンサ技術とインタラクションへの応用
Microsoft Research Asia 白鳥 貴亮
 Microsoft社のKinectに代表される三次元入力センサ技術,ジェスチャ認識技術は近年著しく発展しており,ゲームだけでなくPCなどの身近なデバイスのインタフェースにも大きな変化が訪れている.一方アプリケーション側では,センサデータやユーザの動きをどのように解釈してコンテンツへ対応させるか,ジェスチャを通してより直感的で没入感のあるユーザエクスペリエンスを与えられるか,というのも重要な問題として再認識されつつある.本講演では,近年のセンサ技術,およびインタラクション技術の動向と今後の展望について述べる.


16:20-17:20 第4話 実世界に織り込まれるコンピューティング環境とコンテキストアウェアネス
東京農工大学 藤波 香織
 スマートフォンに代表されるように,入出力装置や計算機能は超小型・高性能化されて日常生活に織り込まれるように浸透してきている.このような情報環境と人間との相互作用には,利用者の明確な相互作用意思の有無により明示的なものと暗黙的なものが存在し,我々は特に後者の暗黙的相互作用(Implicit-HCI; iHCI)に着目している.iHCIでは,人が通常の作業をする中で情報を受け取ったり,システムが裏で動作を変更したりするために,適切な内容とタイミングの決定が求められ,「コンテキストアウェア」が重要な役割を果たす.本講演では,我々が進めてきたiHCIにおけるコンテキストアウェア技術とその応用について紹介する.


17:20-17:30 <閉会挨拶>


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主 催:
一般社団法人 日本ロボット学会
協 賛(予定):
応用物理学会,計測自動制御学会,産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会,システム制御情報学会,情報処理学会,人工知能学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本感性工学会,日本機械学会,日本シミュレーション学会,日本神経回路学会,日本設計工学会,日本時計学会,日本人間工学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット工業会,農業食料工学会,バイオメカニズム学会