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第92回 UAV飛行の原理と応用最前線

開催日2015年6月24日(水)
開催地東京大学 山上会館 2階大会議室
セミナーレポートセミナーレポート

開催日:2015年6月24日(水)9:55~17:40(開場9:30)

遠隔セミナー:本セミナー(第1話~第4話)の有料ネット配信を行います.遠隔セミナー参加申込ページをご参照ください.

開催地:東京大学 山上会館 2階 大会議室 (東京都文京区本郷7-3-1)

会場アクセス:
http://www. sanjo.nc.u-tokyo.ac.jp/
最寄り駅:東京メトロ南北線 東大前駅 徒歩8分,または 東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩10分

定 員:90名(定員になり次第締め切ります)

参加費(税込):
当学会及び協賛学会の正会員(個人)/8,500円,会員外(一般)/13,000円
当学会及び協賛学会の学生会員(個人)/3,000円,会員外(学生)/4,500円
当学会賛助会員 招待券ご利用/無料,優待券ご利用/3,000円,左記サービス券なし/13,000円

  • 賛助会員の皆様へ:上記の招待券(2枚/口)及び優待券(10枚/口)は,年頭に各賛助会員学会窓口様宛に配布させて頂いておりますので有効にご活用ください.

口 上:
 Amazonが配達への導入を検討するなど,飛行ロボットUAV (Unmanned Aerial Vehicle) は産業でも注目されるようになりました.UAVは陸上を走行するロボットでは実現できなかった自由度の高い移動性能から,配達だけでなく,空撮,農業応用,インフラ点検と幅広い応用が期待されています.これからUAVを自作したい,使用して研究開発を行いたい,ビジネスを行いたい,など,UAVに興味を持ち始めた方を対象として,飛行原理からビジネス応用まで学んでいただくセミナーです.
オーガナイザー:田崎 豪((株)東芝)


講演内容:

9:55-10:00 <開会挨拶・講師紹介>


10:00-12:00 第1話 自律飛行型ドローンの飛行原理と最新の制御手法
千葉大学/(株)自律制御システム研究所 野波 健蔵
 近年,自律飛行型ドローンの実応用が急速に拡大している.国際無人機協会(AUVSI)の経済予測によれば,2025年までに米国のみで10兆円産業になり,10万人の雇用を生み,毎日3万機のドローンが米国本土を飛行すると予測している.このため,「空の産業革命」とまで呼ばれるようになってきた.本講演ではこうしたドローンの飛行原理と制御方法について,平易に解説して,今のドローン制御技術のトレンドは何か?先端制御技術は何か?今後どのような進化を遂げるのか?等について解説する.


12:00-13:00 <休憩(昼食)>


13:00-14:00 第2話 ドローンのソリューションとテクノロジー
(株)エンルート 伊豆 智幸
 メカニカルな制御が無く,電気仕掛けで飛行するマルチローターヘリコター(Drone)は,コンピューターとの親和性が高い.様々なセンサや,制御手法との組合せで多くの活用可能性を秘めている.インフラ点検,災害対応,通信リピーター,UGV との連携など,エンルートが取り組んでいる事例,動画を交えながら,ドローンを用いたソリューションを紹介する.また,ソリューションを支えるセンサの活用法や,制御技術を紹介する.さらに現場から寄せられる技術面,運用面の課題,安全運用の考え方,今後の開発テーマ,将来への展望について解説する.


14:00-14:10 <休憩>


14:10-15:10 第3話 無人航空機の産業活用の動向
富士重工業(株) 細田 慶信
 近年,無人航空機の産業活用の機運が非常に盛り上がっている.国外においては,2014年冬季オリンピック競技の空撮や米国Amazon社の宅配計画などが,メディアに取り上げられ,米国では,今後10年間の経済効果が820億ドルと見積もられている.空の産業革命と呼ばれるほど,無人航空機の民間利用への期待は大きく,世界的に大きなビジネスチャンスとなる可能性を秘めている.国内においても,空撮やインフラ点検への活用などが挙げられ,大きな期待が寄せられている.一方,安全性の確保,プライバシーの保護,テロ対策などの克服すべき課題もあり,まだまだ発展途上にある.本講演では,諸外国及び国内における無人航空機利用の動向及び課題への対応について紹介する.


15:10-15:20 <休憩>


15:20-16:20 第4話 農業分野における無人ヘリコプターの利用と発展
ヤマハ発動機(株) 中山 浩典
 1987年から販売開始された世界初の農薬散布用無人ヘリコプターは,現在までに約3000機が生産され,日本国内では2600機が稼働している.主に水稲の病害虫防除に使用され,散布面積は2004年に有人ヘリコプターを逆転して現在は全作付面積の36%を担うまでに伸長している.ここまで増大した理由には地上防除(人の手や乗用散布車両)に比較して圧倒的に作業効率が高く,有人ヘリコプターよりも農薬飛散が非常に小さいというメリットがあった.またメーカーとしても3軸ジャイロによる姿勢制御システム,GPSを用いた速度制御システムを開発し,作業者の負担軽減,安全性向上を織り込んで商品力をアップさせてきた.本講演では,農業分野での無人ヘリコプター利用事例と昨年発売された「FAZER」に至る各種機能向上について紹介する.


16:20-16:30 <休憩>


16:30-17:30 第5話 測量・リモートセンシング・土木分野におけるUAV計測システム
芝浦工業大学 中川 雅史
 測量・リモートセンシング・土木分野におけるUAV計測は,衛星観測や空中写真測量,航空LiDAR,地上計測に加わる計測手段として定着しており,被災状況調査や構造物点検調査,河川調査,文化財調査などに利用されている.UAV計測には,調査自体の費用縮減と迅速化の実現が要求されている上に,衝突・墜落しないUAVや衛星測位に依存しない自律飛行など,クリアすべき技術的課題が多く,ロボット分野のUAV研究者に対する期待は大きい.本講演では,当分野における主な計測対象(河川や構造物,文化財など)と技術的課題を解説するとともに,実運用されているUAV計測システム(プラットフォーム+センサ+ソフトウェア)やUAV運用にあたっての安全対策を紹介する.


17:30-17:40 <閉会挨拶>


参加希望の場合,下記よりお申込みください.

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セミナー参加に関する注意事項

  1. 会場,講師,日時等は都合により変更になる可能性がございますのでご了承下さい.最新の情報は学会ロボット工学セミナーHPに掲載されます.
  2. 台風等警報発令時のセミナー開催中止判断については「災害時における中止判断」のページをご確認ください.
  3. 当日、参加者の理解を深めるためテキストを配布致します。このテキストは、原則、講演に使用されるスライド資料等を縮小コピーしたものですが、諸事情により修正・抜粋がされている場合がございます。ご了承ください。また、テキストの後日販売は行いません。
  4. 参加者のセミナー会場内での撮影・録音行為は禁止させて頂きます。なお、撮影・録音を含む取材をご希望の場合は必ず事前に学会事務局までお問い合わせください。

主 催:
一般社団法人 日本ロボット学会
協 賛(予定):
応用物理学会,計測自動制御学会,産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会,システム制御情報学会,情報処理学会,人工知能学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本感性工学会,日本機械学会,日本シミュレーション学会,日本神経回路学会,日本設計工学会,日本時計学会,日本人間工学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット工業会,農業食料工学会,バイオメカニズム学会