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第102回 身体性システム科学から理解するリハビリテーション・ロボティクス

開催日2016年10月31日(月)
開催地首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス 秋葉原ダイビル12階
セミナーレポートセミナーレポート

開催日:2016年10月31日(月)10:00~17:15(開場9:30)

遠隔セミナー:本セミナーの有料ネット配信を行います.受付締切ました.

開催地:首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス 秋葉原ダイビル12階(東京都千代田区外神田一丁目18-13)

会場アクセス:
http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html#mapakihabara
最寄り駅:JR山手線,京浜東北線,総武線「秋葉原駅」より徒歩1分.つくばエクスプレス「秋葉原駅」から徒歩2分.東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」「末広町駅」から徒歩5分.

定 員:50名(定員になり次第締め切ります)

参加費(税込):
当学会及び協賛学会の正会員(個人)/8,500円,会員外(一般)/13,000円
当学会及び協賛学会の学生会員(個人)/3,000円,会員外(学生)/4,500円
当学会賛助会員 招待券ご利用/無料,優待券ご利用/3,000円,左記サービス券なし/13,000円
特別優待券使用の場合:学生(RSJ会員非会員問わず)/無料,学生以外/3,000円

  • 賛助会員招待券/優待券および特別優待券の詳細はご案内ページをご確認ください.

口 上:
 急速な高齢化社会の進展と医療技術の発展を背景として,運動機能回復のためのリハビリテーションを必要とする障害者の数が年々増加し,効果的なリハビリテーション支援技術の充実がますます求められている.このような状況下において,ロボティクス分野の研究者らが果たすべき役割は大きい.本セミナーでは,昨年開催した「神経生理から理解するリハビリテーション・ロボティクス」に引き続き,運動と感覚に関する脳神経科学をはじめとした,ロボティクスによるリハビリテーション技術の開発に従事されている新進気鋭の研究者をお招きし,最先端技術に基づくリハビリテーション支援の可能性をご解説頂きます.
オーガナイザー:島 圭介(横浜国立大学)


講演内容:

10:00-10:10 <開会挨拶・講師紹介>


10:10-11:15 第1話 運動情報を利活用するリハビリ支援ロボットの開発
埼玉大学 辻俊明
 定量的計測ができるロボットの特長を活かし,リハビリ支援ロボットで運動能力を推定する技術について紹介する.併せてそのデータを利活用する方法論について述べる.その応用として筋力可視化,訓練効果の数値化等の技術を紹介し,ロボット特有のサービスをいかに創出していくべきかを議論する.


11:15-11:25 <休憩>


11:25-12:30 第2話 シルバーシミュレータという考え方
名古屋大学 岡本正吾
 介助支援機器の開発では,その効果測定および安全の担保が必須であるが,開発の初期段階では実際の利用者である要介助者による評価実験の実施が,経済性および安全上の理由から難しい.このことが,機器開発の妨げになってはならないという考えから,われわれは,シルバーシミュレーションという考え方を提案している.これは,装着型ロボットや装具の助けを得て,健常者が要支援者を演じ,各種評価に役立てようとする試みである.併せて,われわれが開発中の足部ストレッチング機械を紹介し,リハビリテーション機器開発の課題についても議論する.


12:30-13:30  <休憩(昼食)>


13:30-14:35 第3話 人間の運動領野の感覚-運動統合機能,学習や練習に伴う可塑性および発達の観点から運動機能再建リハを考える
情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター 内藤栄一
 人間の運動領野は,手や足の筋肉からの運動感覚情報を受け取り,これを効率的に運動指令に変換・統合する機能を有する.また,運動領野の機能マップは,運動学習や運動の反復練習,ひいては脳損傷からの機能回復に伴い可塑的に変化する.このとき観察される脳の戦略と発達過程で見られる脳の可塑的変化との間には深い関係性を見て取ることができる.本講演では,これらの観点から,人間の脳にとってより自然で効果的な運動機能再建リハを考え,これに貢献できるロボット技術を考えたい.


14:35-14:45 <休憩>


14:45-15:50 第4話 ロボットリハビリテーションに向けたヒトの身体認知・運動学習メカニズム解明への取り組み
東京農工大学 近藤敏之
 ロボットを活用した運動リハビリテーションでは,学習者の訓練への取り組み状態に応じて支援や課題難易度の調整を行うことが重要である.本講演では,BCIによる運動企図の推定,ロボットマニピュランダムによる運動学習パラダイムを用いた運動学習実験,没入型VRを用いた身体意識への介入実験などについて紹介し,効果的なロボットリハビリテーションを実現する上でヒトの身体認知と運動学習の相互作用を考慮することの重要性について述べる.


15:50-16:00 <休憩>


16:00-17:05 第5話 人と機械の融合システム技術
電気通信大学 横井浩史
 ロボットの開発レベルの向上により,人と機械の距離が極限まで縮まりつつあり,ついには,人に装着して運動補助や代替を行うロボットが出現する時代が到来した.そこでの重要な技術要素としては,生体信号に基づいて人の運動意図の抽出を行う方法と,これを用いた外部機器の制御法に集約される.本講演では,適応学習の概念を用いた人と機械の融合システムについて論じる.


17:05-17:15 <閉会挨拶>


受付終了致しました.


セミナー参加に関する注意事項

  1. 会場,講師,日時等は都合により変更になる可能性がございますのでご了承下さい.最新の情報は学会ロボット工学セミナーHPに掲載されます.
  2. 台風等警報発令時のセミナー開催中止判断については「災害時における中止判断」のページをご確認ください.
  3. 当日、参加者の理解を深めるためテキストを配布致します。このテキストは、原則、講演に使用されるスライド資料等を縮小コピーしたものですが、諸事情により修正・抜粋がされている場合がございます。ご了承ください。また、テキストの後日販売は行いません。
  4. 参加者のセミナー会場内での撮影・録音行為は禁止させて頂きます。なお、撮影・録音を含む取材をご希望の場合は必ず事前に学会事務局までお問い合わせください。

主 催:
一般社団法人 日本ロボット学会
協 賛(予定):
応用物理学会,計測自動制御学会,産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会,システム制御情報学会,情報処理学会,人工知能学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本感性工学会,日本機械学会,日本シミュレーション学会,日本神経回路学会,日本設計工学会,日本時計学会,日本人間工学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット工業会,農業食料工学会,バイオメカニズム学会