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第115回 構成技術の変革から考える5年,10年後先のロボティクスの未来

開催日2018年7月19日(木)
開催地東京大学 本郷キャンパス 武田先端知ビル 5F 武田ホール
セミナーレポートセミナーレポート

開催日:2018年7月19日(木)10:30~16:35(開場10:00)

遠隔セミナー:本セミナーの有料ネット配信を行います.

開催地:東京大学 本郷キャンパス 武田先端知ビル 5F 武田ホール (東京都文京区本郷7-3-1)

会場アクセス:
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_16_j.html
http://www.vdec.u-tokyo.ac.jp/Guide/access.html
最寄り駅:「根津駅」(千代田線)徒歩5分,「東大前駅」(南北線)徒歩10分,または「本郷三丁目駅」(丸ノ内線,大江戸線)徒歩15分,「弥生2丁目」(都営バス上60(上野-大塚駅前))徒歩1分

会場150名/ネット配信20名(どちらも定員になり次第締め切ります)

参加費(税込):※ お支払の際,別途システム手数料「216円」を頂戴致します.
当学会及び協賛学会の正会員(個人)/8,500円,会員外(一般)/13,000円
当学会及び協賛学会の学生会員(個人)/3,000円,会員外(学生)/4,500円
当学会賛助会員 招待券ご利用/無料,優待券ご利用/3,000円,左記サービス券なし/13,000円
特別優待券使用の場合:学生(RSJ会員非会員問わず)/無料,学生以外/3,000円
ネット配信参加(RSJ個人会員のみ申込可能):申込者のみ視聴/4,500円,申込者以外に複数人視聴/8,000円

  • 2017年度開催セミナーより参加申込みおよび参加費のお支払い方法が変更となっております.詳細はご案内ページをご確認ください.
  • 賛助会員招待券/優待券および特別優待券の詳細はご案内ページをご確認ください.

口 上:
 近年,ロボティクスの基盤技術である製造,エレクトロニクス,制御,機構設計方法などの分野で凄まじい技術革新が起こっている.例えば,3Dプリンティングを含めたラピッドプロトタイピングの長足の進歩をはじめ,フィルムや紙に回路や素子を印刷する技術が身近になりつつある.ものづくりのオープンソース化、民主化も確実に起こっており、今後ロボットを用いた社会問題への取り組み方も大きく変わるだろう。本セミナーでは,関連分野の研究者やスタートアップの創業者を招き,これら近い将来起こる技術革新を前提として,未来のロボティクスについて考える.
オーガナイザー:梅舘 拓也(東京大学)


講演内容:

10:30-11:00 <開会挨拶・本セミナーの趣旨説明>


11:00-11:50 第1話 ロボットはどの様に進化しデザインされるか?
オートデスク株式会社 塩澤 豊 https://www.autodesk.co.jp/
ロボットは決して新しいモノでは無く、製造業の工場では何年も前から活用されている。その多くは省力化のためで決められた事をロボットに効率的にやらせるために、ハード、ソフトの両面で技術進化が進んで来た。昨今では、画像解析や機械学習などにより状況を判断し仕事をこなす様になっている。これらの技術が、我々の家庭へも進出し始めている。また、クラウドやAIに代表されるテクノロジーの進化により、製品開発の方法が変化してきている。この動きは、ロボットのデザインにも影響を及ぼすはずである。ここでは、Autodesk社での取り組みや、弊社顧客の事例を紐解き、今後どの様なロボットが出現するのかを予想してみる。


11:50-13:00 <休憩(昼食)>


13:00-13:50 第2話 フレキシブルプロダクション方式による設計・製造の革命
エレファンテック株式会社 清水 信哉 https://www.elephantech.co.jp/
ソフトウェアが爆発的に世界に広がった理由の一つは、その開発・デプロイのハードルの低さからくる、開発の多様性である。それに比べてロボットをはじめとするハードウェアの世界では、開発のハードルが高く、また一度作ってしまうと修正にも大きなコストがかかることから、世界全体で見た「試行錯誤の回数」が伸びていかないというのが、ソフトウェアのように多様な製品が生まれない理由の一つである。その問題に対し、エレファンテックが展開しているFPC印刷技術と、それを用いたフレキシブルプロダクション方式、それを用いてこれまで不可能だった製品開発を可能にした例などを紹介する.


13:50-14:00 <休憩>


14:00-14:50 第3話 3Dプリンタによるロボット作りプロセス革命
MagnaRecta,Inc. 加藤 大直 http://magnarecta.com/
ハードウェアの開発を行う上で高速に試作造形を可能にする3Dプリンタは小型化と低価格化を経て更にハードウェア開発の敷居を下げることに大きく貢献しているが、その一方で近年3Dプリンタの本質は変貌を遂げようとしている。我々を取り巻く製造産業の殆どは固い素材や単一の素材を繰り返し生産し、またそれらを組み合わせる方法の上で成り立っているのに対し、これまで造形用として認知されていた3Dプリンタはソフトウェアと素材の多様化により、固形物の再現という単一の機能から、柔軟性、水溶性、熱可塑性等の複次的な機能を有することが可能になった。既存生産技術の上で開発された物の類似性と停滞性に対してMagnaRectaは3Dプリンタやデジタルファブリケーション機器を固形物を生産するための造形器機としてではなく、ソフトロボティクス、有機物の再現、機能の複合等を生産可能にするツールオブツールを紹介する。


14:50-15:00 <休憩>


15:00-15:50 第4話 生物を通して読み解く形態と機能の関係性
東京大学 野下 浩司 https://koji.noshita.net/
 生物の「かたち」は共通する物理的制約と異なる生息環境の中で進化し,ゲノムにコードされた多様なかたちが発生プロセスを経て形成される.これらのプロセスをそれぞれ進化-デザイン,発生-製造と対応させれば,実社会へも役立つ技術として活用できる.例えば,バイオミメティクスとして知られる分野は生物の構造や行動に着目し,新たな材料や効率的な機構を設計・実現している.近年の計測技術の発展は生物のかたちの定量的評価を加速し,工業デザインやロボット設計へのフィードバックを可能にするだろう.ここでは,ある物理的制約の中で効率的な形態とは何かを探るバイオメカニクス的研究や自己複製・自己修復的機能としての形態形成に関する研究の例を紹介したい.


15:50-16:00 <休憩>


16:00-16:30 第5話 オープンプラットフォームが導く新たな物造りのエコシステム
東京大学 ソン ヨンア www.opensoftmachines.com
 材料の多様化と製造方法のオープン化に伴い、設計できる物の種類と自由度が格段に増えて来ている。その可能性をより一般の人にも広げていくための情報網の構築が行われている。ソフトウェアのオープン化だけでなく、ハードウェアでもオープン化の流れが来ている。その中で見えて来た物造りの可能性と広がりを紹介する。


16:30-16:35 <閉会挨拶>


必ず参加申込みおよび参加費のお支払い方法のご案内ページをご確認の上,下記よりお申し込みください.


本セミナー会場参加希望の場合,下記よりお申込み,参加費支払のお手続きをお願いします.
申込締切:7月18日(水)17:00.

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賛助会員招待券や学生の特別優待券等,無料参加券をご利用の場合は下記よりお申し込みください.
申込締切:7月18日(水)17:00.

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本セミナー遠隔参加希望の場合,下記よりお申込み,参加費支払のお手続きをお願いします.
申込締切:7月17日(火)17:00.

遠隔配信の概要についてはオンライン配信のご案内をご参照ください。

2018年度より遠隔配信参加の申込は抽選から申込先着順となりました。申込方法・参加費のお支払い方法も会場参加申込みと同様のシステムに変更となりましたのでご注意ください。

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セミナー参加に関する注意事項

  1. 会場,講師,日時等は都合により変更になる可能性がございますのでご了承下さい.最新の情報は学会ロボット工学セミナーHPに掲載されます.
  2. 台風等警報発令時のセミナー開催中止判断については「災害時における中止判断」のページをご確認ください.
  3. 当日、参加者の理解を深めるためテキストを配布致します。このテキストは、原則、講演に使用されるスライド資料等を縮小コピーしたものですが、諸事情により修正・抜粋がされている場合がございます。ご了承ください。また、テキストの後日販売は行いません。
  4. 参加者のセミナー会場内での撮影・録音行為は禁止させて頂きます。なお、撮影・録音を含む取材をご希望の場合は必ず事前に学会事務局までお問い合わせください。

主 催:
一般社団法人 日本ロボット学会
協 賛(予定):
計測自動制御学会,産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会,システム制御情報学会,情報処理学会,人工知能学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本感性工学会,日本機械学会,日本シミュレーション学会,日本神経回路学会,日本設計工学会,日本時計学会,日本人間工学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット工業会,農業食料工学会,バイオメカニズム学会,オートデスク株式会社,近畿化学協会,日本高分子学会