第123回 ロボット工学の未解決問題 〜ロボットへの期待とその障壁〜
開催日 | 2019年9月26日(木)10:20~17:30(開場10:00) |
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開催地 | 東京大学 本郷キャンパス 武田先端知ビル 5F 武田ホール(東京都文京区本郷7-3-1) |
会場 アクセス | http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_16_j.html |
定員 | 会場150名/ネット配信50名(どちらも定員になり次第締め切ります) |
参加費 (税込) | ※ お支払の際,別途システム手数料「216円」を頂戴致します. |
主催 | 一般社団法人 日本ロボット学会 |
協賛 | 計測自動制御学会,産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会,システム制御情報学会,情報処理学会,人工知能学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本感性工学会,日本機械学会,日本シミュレーション学会,日本神経回路学会,日本設計工学会,日本時計学会,日本人間工学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット工業会,農業食料工学会,バイオメカニズム学会 (予定) |
セミナーレポート | セミナーレポート |
口 上:
近年の人工知能ブームにより,ロボットの活躍の場の拡大に期待が高まっています.しかし,その期待ほどには,ロボットの能力や市場に変化が生じたとは言えないのが現状です.さまざまな技術の融合で成り立つロボット工学において,何が未解決の問題で,何がロボット技術の新たな前進の障壁になっているかを我々が俯瞰的に知るのは容易ではありません.そこで本セミナーでは,ロボット工学における各分野の専門家の方々に,各々がその専門的な知見から考えるロボット工学の課題についてご講演いただきます.
はじめに,ロボット研究を長きに渡り牽引する金出武雄 カーネギーメロン大学 ワイタカー冠全学教授に,これまでのロボット研究と,これからのロボット工学の課題についてご講演いただきます.さらに,人工知能,ヒューマノイドロボット,実用化の第一線で活躍する講師をお招きし,各分野から見たロボット工学の最新の動向と,各分野の抱える未解決問題についてご講演いただきます.幅広い分野の視点から,現在必要とされているロボット技術のブレークスルーや,我々が取り組むべきロボット工学の課題について考えます.
オーガナイザー: 白藤 翔平(東京大学)
講演内容
10:20-10:30 <開会挨拶・講師紹介>
10:30-12:00 第1話 システムとしてのロボット
カーネギーメロン大学 金出 武雄
役立ち社会に貢献できるロボットを開発するためには,どういった課題の解決にとして取り組み,効果をあげうるかというシステム的なアプローチが重要であるとかんがえる.「人と協調作業をするロボット」,「高齢者のための福祉ロボット」といった人とインタラクトするロボットの話題が多く目につくようになってきたが,それらの現状は表面的な言葉が示唆する能力やレベルからは程遠い.本講演では,人と共生・奉仕するロボット分野を中心にどのような機能がどうシステム的に配置されうるかを議論したい.
12:00-13:00 <休憩(昼食)>
13:00-14:20 第2話 深層学習とロボット工学の融合の可能性
東京大学 松尾 豊
深層学習の技術が急速に進展している.画像認識ではもはや当たり前のように深層学習が使われ,言語処理でも性能の大きな向上を生み出している.しかし,深層学習の最も重要なアプリケーションであり,かつ,知能において本質的な技術的突破は,深層学習とロボット工学の融合領域にあると思われる.人工知能における研究の歴史を踏まえ,また,近年の研究の進展と今後の方向性を踏まえ,本講演では,いかに深層学習とロボット工学の融合に大きな可能性があるか,それをどのように突破していけるのかについて述べる.
14:20-14:30 <休憩>
14:30-15:50 第3話 ヒューマノイドロボット研究の未解決問題
産業技術総合研究所 梶田 秀司
産総研で行われてきたヒューマノイドロボット研究を紹介し,その経験を踏まえてロボット工学の未解決問題について論じる.中でも世界のロボット研究の分水嶺となったDARPAロボティクスチャレンジ決勝戦(DRC)において,我々Team AIST-NEDOは,25チーム中10位と残念な結果に終わった一方で,多くの課題が明らかとなった.これを踏まえた我々の研究活動と世界の研究動向について述べる.最後に,ロボット工学全般において重要と考えられる未解決問題を指摘し,解決へ向けた険しい道のりについて展望する.
15:50-16:00 <休憩>
16:00-17:20 第4話 生産工程自動化に向けたMUJINのティーチレス技術と物流工程・工場自動化導入事例
(株)MUJIN 野沢 峻一
人手を要する生産現場を自動し生産性を向上するには,より人手を介さないティーチレス技術が重要である.株式会社MUJINでは産業向けモーションプランニングAI技術をもとに,知能ロボットコントローラ「MUJINコントローラ」を中心とする高付加価値自動化ソリューションを提供している.本講演では物流工程自動化・工場自動化・ロボットコントローラOEM開発における課題とMUJINの取り組みおよび導入事例について紹介する.
参加申込方法:
必ず参加申込みおよび参加費のお支払い方法のご案内ページをご確認の上,下記よりお申し込みください.
本セミナー会場参加希望の場合,下記よりお申込み,参加費支払のお手続きをお願いします.
申込締切:9月25日(水)17:00.
賛助会員招待券や学生の特別優待券等,無料参加券をご利用の場合は下記よりお申し込みください.
申込締切:9月25日(水)17:00.
本セミナー遠隔参加希望の場合,下記よりお申込み,参加費支払のお手続きをお願いします.
申込締切:9月24日(火)17:00.
遠隔配信の概要についてはオンライン配信のご案内をご参照ください。
2018年度より遠隔配信参加の申込は抽選から申込先着順となりました。申込方法・参加費のお支払い方法も会場参加申込みと同様のシステムに変更となりましたのでご注意ください。
セミナー参加に関する注意事項
- 会場,講師,日時等は都合により変更になる可能性がございますのでご了承下さい.最新の情報は学会ロボット工学セミナーHPに掲載されます.
- 台風等警報発令時のセミナー開催中止判断については「災害時における中止判断」のページをご確認ください.
- 当日、参加者の理解を深めるためテキストを配布致します。このテキストは、原則、講演に使用されるスライド資料等を縮小コピーしたものですが、諸事情により修正・抜粋がされている場合がございます。ご了承ください。また、テキストの後日販売は行いません。
- 参加者のセミナー会場内での撮影・録音行為は禁止させて頂きます。なお、撮影・録音を含む取材をご希望の場合は必ず事前に学会事務局までお問い合わせください。