【オンライン配信のみ】第135回 「スポーツとロボット技術」
開催日 | 2021年7月2日(金)10:00~18:00 |
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開催地 | オンライン配信で実施いたします ※講演後に見逃し配信予定しております。通信等の都合によっては一部欠損などリアルタイムと異なる配信になる場合がございます。ご了承ください。 |
会場 アクセス | 配信システム:zoomを使用予定。 |
定員 | オンライン配信200名(定員になり次第締め切ります) |
参加費 (税込) | 参加費・システム手数料共に税込み価格です. |
主催 | 一般社団法人 日本ロボット学会 |
協賛 | 計測自動制御学会,産業技術連携推進会議 医療福祉技術分科会,システム制御情報学会,情報処理学会,人工知能学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本感性工学会,日本機械学会,日本シミュレーション学会,日本神経回路学会,日本設計工学会,日本時計学会,日本人間工学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ロボット工業会,農業食料工学会,バイオメカニズム学会(以上20団体 協賛予定) |
セミナーレポート | セミナーレポート |
口上:
スポーツは道具の進歩と共に姿を変えてきた歴史があり,今後も技術進展と共に発展することが予想されます.その意味で近年のロボットやAI技術の進展が大きな影響を与えることが期待されます.また,スポーツには,俊敏性,即応性,協調性,巧みさといった様々な知能機械要素が含まれ,これらの課題に取り組むことによりロボットやAI技術自体の発展が期待できるため,題材として興味深いという側面もあります.本セミナーでは,スポーツを題材とするロボット,スポーツへのロボット技術の適用の両面のアプローチの研究者を招き,最新の成果をご講演いただきます.これによりスポーツに関わるロボット技術の発展可能性を体感いただければ幸いです.
西川 鋭(九州大学)
講演内容:
10:00-10:10 <開会挨拶・講師紹介>
10:10-11:10 第1話 ロボカップにおけるスポーツロボティクスへの挑戦
大阪大学 浅田 稔
1997年から始まったロボカップ国際大会は20数年の歳月を経て,サッカーのみならず,災害救助のレスキュー,日常生活支援のホーム,生産現場での応用のワーク,そして,子どもたちのジュニアと発展してきた.本講演では,スポーツロボティクスの観点から,サッカードメインを中心に,知覚,行動,認知,学習の発展過程を振り返り,最終ゴールにむけたロードマップを提示し,達成可能性について議論する.
11:10-11:20 <休憩>
11:20-12:20 第2話 高速・高応答な野球ロボット
広島大学 妹尾 拓
スポーツのようなダイナミックな動きを実現する上で,高速性は一つの重要な指標である.本講演では高速ビジョンと高速アクチュエーションを統合した高応答なセンサフィードバックによる野球ロボットを紹介する.野球の中心的動作に関して,視覚による認識(トラッキング)と4つの基本運動(バッティング・ピッチング・キャッチング・ランニング)を中心に解説する.
12:20-13:20<休憩(昼食)>
13:20-14:20 第3話 人の可能性を引き出す卓球ロボット「フォルフェウス」
オムロン株式会社 浅井 恭平
我々は,オムロンユニークな人と機械の関係性「融和」を訴求するため,7年間にわたり人の可能性を引き出す卓球ロボット「フォルフェウス」を継続的に開発している.卓球は,考えながら高速なラリーをすることから「100m走をしながらチェスをするようなスポーツ」と呼ばれている.本講演では,そんな卓球というスポーツをフォルフェウスに実行させるための技術や,ラリーを通して人の可能性を引き出すメタAI技術について紹介する.
14:20-14:30 <休憩>
14:30-15:30 第4話 力学シミュレータとヒューマノイドロボットによる水泳研究
東京工業大学 中島 求
スポーツとしての水泳は,物理的に見て非常に複雑な現象であり,力学的な研究対象として大変チャレンジングである.演者らはこの水泳に対し,ロボティクス的アプローチとして,全身の関節運動を与えて,泳速度などが結果として求まる力学シミュレータを開発し,さまざまな応用研究を行ってきた.またシミュレータの検証を目的として,泳ぐヒューマノイドロボットの実機も開発している.本講演ではこれらの内容について紹介する.
15:30-15:40 <休憩>
15:40-16:40 第5話 超人を創る,スポーツを創る
東京大学 稲見 昌彦
本講演では,バーチャルリアリティ,ウェアラブル技術,ロボット工学を用いて,人間の認識,行動を支援することを可能とする人間拡張工学に関する研究事例を示すとともに,その社会実装としての超人スポーツの取り組みを紹介する.さらに,技術が人間の身体観の変化にどう影響を与えてきたか,そして我々の身体観は今後どのように変化してゆくのか,スポーツ創造と身体の未来に関し具体例を紹介しつつ論じる.
16:40-16:50 <休憩>
16:50-17:50 第6話 3DセンシングとAIによる体操採点支援システム
富士通株式会社 佐藤 卓也
富士通はFIG (国際体操連盟)と共同で体操採点支援システムの開発をしている.体操採点支援システムは,LiDAR方式の3Dレーザセンサで取得した3次元点群から,機械学習と幾何モデルフィッティングにより選手の3D骨格座標を求め,ルールベースやDeep Learningによって技を認識してアプリ画面上に表示する.本講演ではシステムの概要や各機能を説明し,国際体操連盟との取り組みを紹介する.
17:50-18:00 <閉会挨拶>
参加申込方法
必ず参加申込みおよび参加費のお支払い方法のご案内ページをご確認の上,下記よりお申し込みください.
※運用方法(オンライン配信のタイムシフト配信(見逃し配信)の実施)の変更により、第132回セミナーより申込後のキャンセルは一切不可と致します。
本セミナーオンライン参加希望の場合,下記よりお申込み,参加費支払のお手続きをお願いします.
優待券(有料)をご利用の場合もこちらからお申込みください.
申込締切:7月1日(木)18:00.
オンライン配信の概要についてはオンライン配信のご案内をご参照ください.
※本セミナーは2021年度の賛助会員優待券(有効期限:2021/12/31)をご利用いただけます。
賛助会員招待券や学生の特別優待券等,無料参加券をご利用の場合は下記よりお申し込みください.
申込締切:7月1日(木)10:00.
セミナー参加に関する注意事項
- 会場,講師,日時等は都合により変更になる可能性がございますのでご了承下さい.最新の情報は学会ロボット工学セミナーHPに掲載されます.
- 台風等警報発令時のセミナー開催中止判断については「災害時における中止判断」のページをご確認ください.
- 当日,参加者の理解を深めるためテキストを配布致します.2020年度より電子データで配布となり,会場参加/オンライン参加ともにメールにて事前に配信を行います.また,テキストの後日販売は行いません.
- 参加者のセミナー会場内での撮影・録音行為は禁止させて頂きます。なお、撮影・録音を含む取材をご希望の場合は必ず事前に学会事務局までお問い合わせください。
- 講演後の見逃し配信については、都合により全話配信されない場合がございます。ご了承ください。